値段か、実用性か、心の満足か。

 monoを選ぶ際に値段を重視するか、また実用性を重視するか、はたまた心の満足を重視するか、これは人によって大きく分かれるところだ。
 私自身は、ようやくながら心の満足を優先して買うようになったので、monoはできるだけ厳選、ときに実用性に目をつぶりつつ、値段はあまり*1考慮に入れないことが増えてきた。
 幸い、家人が私の考えを尊重してくれるので、贅沢と思いつつありがたく購入している。が、私のこの考え方が母親や姉にはどうしても理解できないらしい。以前何かのきっかけでこの話をした際に「しょうもないことにお金使って」「もったいない」など、散々に言われたことをよく覚えている。あのときはかなり凹んだ。
 まぁ確かに、消耗品である食器洗い用のスポンジをわざわざ選んで探して買うなんて、彼女達にはきっと馬鹿馬鹿しさの極地であるに違いない。でも私はそれで心の満足を得ることができる。好きでもない洗い物をするときに、スポンジまで憂鬱の対象にしたくない。確かに彼女達が日ごろ使う食器洗いスポンジの数倍の価格はするだろう、でもそれ一つで気持ちよく家事がこなせるならそれでいいじゃないか、と思うのだ。でもこの先この考えを彼女達に話す気はない。

*1:全くではない